Japanese
English
巻頭言
超高齢社会における新たな老年看護の創造
The Innovation of New Gerontological Nursing Model in Super-aged Society
亀井 智子
1
Tomoko Kamei
1
1聖路加看護大学
1St. Luke's College of Nursing
pp.3-4
発行日 2012年11月30日
Published Date 2012/11/30
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- Abstract 文献概要
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国立社会保障・人口問題研究所(2012)による新人口推計(2012年1月30日公表)によれば,今後約50年間で日本の人口は現在の1億2,800万人からその3分の2の8,674万人に減少し,人口構成割合は,65歳以上の高齢者39.9%,年少人口9.1%,生産年齢人口50.9%へと変化するという.2.5人に1人が高齢者であり,現役世代約1人で高齢者1人を支える「肩車型」の人口構造となることが予想されている.これに加えて,平均寿命は2060年には男性84.19年,女性90.93年に伸長するという.今後の社会保障や経済活動,高齢者ケアの維持と向上をどのように図っていくのか,老年看護学のみの課題ではないが,老年看護の研究者,実践者としてなにができるか,なにをなすべきであろうか.
いうまでもなく,高齢者の保健医療ニーズは幅広く,多様性がある.1人ひとりのニーズに注目して,看護を提供することはもちろんであるが,前述の推計をみると,これまでのような看護の方法では量的に追いつかないのではないだろうか.
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