私論
超高齢社会の到来と新たな労働災害
-――勤労者ロコモティブシンドロームの重要性
中村 英一郎
1
1産業医科大学整形外科准教授
pp.456-456
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_456
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世界に類を見ない超高齢社会を迎えているわが国では,少子化も相まって労働人口の高齢化が著しく,総務省統計によると65歳以上の就業率は2012年に19.5%であったものが年々上昇し,2022年には25.2%となり,10年連続で上昇しています.さらに65~69歳に限れば2021年に50.3%とはじめて5割を超えたと報告されています.また,厚生労働省統計によると70歳以上でも働ける制度のある企業は2022年に39%に達し,2012年の2倍超になっているとのことです.
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