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日本老年看護学会第15回学術集会特集 シンポジウム
認知症高齢者グループホームにおける看護の意義と「かかりつけナース」
The Significance of the Nursing in the Group Home Which a Dementia Senior Citizen Spends and a Family Nurse
堀内 園子
1
1NPO法人なずなコミュニティ
pp.22-26
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
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- Abstract 文献概要
はじめに
現在,わたしは長野県にて,認知症高齢者が暮らすグループホームと,自宅で暮らす人の健康維持や認知症の症状緩和を目的とした「デイサロンなずな」をケアの拠点としている.
「デイサロン」は,年齢とともに「何となく調子が悪い」「もの忘れが増えた」「眠れない」などの健康の不安を抱えた人が訪れる.お茶を飲みながら,来訪者の日々の様子を聞き,血圧測定や耳の聞こえや視力,触覚をはじめとした健康状態のアセスメントを行い,個別の健康看護カルテを作成する.これをもとにサロンの中で,リラックス,リフレッシュしてもらえるようなエクササイズやウォーキング,「触れるケア」を実践し,「脳に良いかもしれない」献立で食事を作って食べる.自宅でも,健康のために継続できるようなちょっとした工夫をともに考える.定期的にサロンに通う人もいれば,健康ニーズの高まっているある特定の期間のみ訪れる人もいる.
最近では,家族介護者やケアスタッフ,時には育児中の方が訪れることもある.
こうしたグループホームや,地域・在宅で暮らす人々との出逢いを通し,看護がさまざまな形で人々の健康に貢献できることが沢山あると感じている.
その思いから,3年前より「かかりつけナース」という活動も行っている.
今回,こうした取り組みを紹介しながら,シンポジウムのタイトル「高齢者の強み・健やかさを生かすケアの取り組み」について考えたいと思う.
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