Japanese
English
実践報告
膀胱留置カテーテルを長期間使用している認知症高齢者に対するカテーテル離脱のためのケア内容と効果
The Content and Effect of Care for the Removal of the Uretheral Catheter fromthe Eldery with Dementia Who Have Long Used It
上山 真美
1
,
内田 陽子
1
Manami Kamiyama
1
,
Yoko Uchida
1
1群馬大学医学部保健学科
1School of Health Science, Faculty of Medicine, Gunma University
キーワード:
膀胱留置カテーテル
,
認知症高齢者
,
ケア効果
,
uretheral catheter
,
eldery with dementia
,
care effect
Keyword:
膀胱留置カテーテル
,
認知症高齢者
,
ケア効果
,
uretheral catheter
,
eldery with dementia
,
care effect
pp.34-41
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,膀胱留置カテーテルを長期間使用し,尿路感染症と頻尿症状を有する認知症高齢者に対する尿カテ離脱の試みを通し,尿カテを使用している認知症高齢者へのケア方法策定の資料とすることである.研究方法は事例研究である.ケア内容は,①尿カテ抜去に向けた意志と方針の統一,②尿カテ抜去後3日間の集中ケア,③トイレは待たせない,④尿意と便意の訴えに対するアセスメントと対応,⑤排尿状況の的確なアセスメント,⑥ケア内容の統一と継続とし,膀胱留置カテーテル抜去前後の排尿状況と認知症症状の変化により評価した.結果,抜去後3日間は特に排尿モニタリングとケアを強化して実施することにより,頻尿・夜間頻尿,尿排出機能は徐々に改善し尿路感染症状は軽減した.また,1週間後には,笑顔が増え周辺症状が改善し,睡眠と休息がとれるようになった.これらは1か月後にも維持されていた.
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