Japanese
English
実践報告
意思確認が困難な終末期高齢患者の看護─家族との話し合いによりその人らしさを看護に取り入れることを目指した終末期看護支援手順導入の効果
Nursing Care of Elderly Terminal Ill Patients Who Are Unable to Communicate Their Intentions─Effect of Introducing End-of-Life Nursing Care Protocol for Taking Account of Personality in Nursing Care by Discussing with Families
齊田 綾子
1
,
小泉 美佐子
2
Ayako Saida
1
,
Misako Koizumi
2
1公立七日市病院
2群馬大学医学部保健学科
1Nanokaiti Public Hospital
2School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Gunma University
キーワード:
終末期
,
高齢患者
,
看護支援手順
,
家族
,
その人らしさ
,
end-of-life
,
elderly patient
,
nursing care protocol
,
family
,
personality
Keyword:
終末期
,
高齢患者
,
看護支援手順
,
家族
,
その人らしさ
,
end-of-life
,
elderly patient
,
nursing care protocol
,
family
,
personality
pp.42-50
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究の目的は,意思確認が困難な高齢者の終末期ケアにおいて,家族面談を通して高齢者のその人らしさを看護に取り入れることを目指した終末期看護支援手順(第1段階,第2段階から構成されている)を作成し,支援手順にそって介入を行った患者・家族の反応ならびにケアを提供した医療スタッフの反応から,終末期看護支援手順を導入したことによる効果について評価することである.医師が終末期と判断し家族から研究の同意が得られた終末期高齢者と家族6事例の介入を行った.結果,笑顔や覚醒時間増加等の患者の変化,家族から希望するケアを実現できた喜びの表現など,全事例で患者・家族のよい反応が得られた.また,医療スタッフは「患者の生活背景を捉えたケアの大切さに気づく」等,自身の肯定的な変化を多数感じていた.終末期看護支援手順の導入は終末期ケアの改善や質の向上に意義があるものと思われる.
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