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特集 臨床医のコモンセンス・1―内科医に必要な他科知識
泌尿器科
膀胱留置カテーテルの管理
Management of Indwelling Urinary Catheter
長尾 眞澄
1
Masumi Nagao
1
1社会保険中央総合病院
pp.894-895
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900608
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- Abstract 文献概要
・カテーテルの留置にあたっては,その目的と適応を十分に検討し,決して安易に行ってはならない.いったんカテーテルを留置したなら,尿路感染は避けられないものと認識し,早期抜去に向けて努力すべきである.
・カテーテルの挿入と留置に際しては,患者に十分に説明して理解と協力を求める.手技上,男性の場合には多少のコツと,カテーテルの選択に一考を要することがある.高齢者で挿入が困難な場合には,無理をせずに,泌尿器科医のコンサルテーションを受けるほうが賢明である.
・一般に,閉鎖式採尿システムを使用しても2週間で約半数の症例に,6週間の留置ではほぼ全例に尿路感染の合併を認めると言われている.尿失禁や自然排尿のできない患者の尿路管理に膀胱留置カテーテルを選択する場合は当然長期留置となり,したがって尿路感染との闘いと言っても過言ではない.
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