研究・教育活動推進委員会:平成19年度ワークショップ報告
ワークショップ 「的確な判断のための思考プロセスの明確化─高齢者のフィジカルアセスメント─」報告
小西 美智子
1
1研究・教育活動推進委員会
pp.82
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
- 販売していません
- 文献概要
人口の高齢化に伴って医療機関,福祉施設,あるいは在宅で療養生活を送っている高齢者は多くなっている.これら施設や在宅で高齢者に看護ケアを実践する看護職は,高齢者について病態状況,治療状況,生活状況および心理・精神的状況をアセスメントし,それらを総合して判断することが求められている.また高齢者は老化に伴い身体的・社会的・心理的・精神的な変化が頻回に発生すること,多種多様な疾病歴があること,さらに原疾患に加えて合併症や後遺症に複数罹患していることが多いので,看護職としては高齢者の状況を,個別的に系統的に科学的に把握し,的確に分析し,看護ケアをすることが必要である.
そこで今回は高齢者のフィジカルアセスメントに焦点を当てたワークショップを,第12回学術集会が開催される前日の11月9日(金)の午後に,兵庫県にある神戸市看護大学で開催した.基調講演として,Nurse Practitioner,Advanced Nurse Practitioner等の看護教育や看護実践を行っているアメリカにおいて,老年看護学および専門的な老年看護実践を学んで来られた山本則子氏に「高齢者のフィジカルアセスメントとは」を,井出訓氏に「フィジカルアセスメントから看護ケアへの思考プロセス」と題してそれぞれ45分間講演を依頼した.
Copyright © 2008, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.