Japanese
English
研究ノート
在宅認知症高齢者の家族介護者における医療ニーズ測定尺度の開発
Measurement of Health Care Needs of Family Members Caring for Demented Elderly Patients at Home
松本 啓子
1
Keiko Matsumoto
1
1川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
1Deparment of Nursing, Faculty of Health and Welfare, Kawasaki University of Medical Welfare
キーワード:
在宅認知症高齢者
,
家族介護者
,
医療ニーズ
,
demented elderly patients at home
,
family caregiver
,
health care needs
Keyword:
在宅認知症高齢者
,
家族介護者
,
医療ニーズ
,
demented elderly patients at home
,
family caregiver
,
health care needs
pp.63-71
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究では,在宅における認知症高齢者の家族介護者の医療に関するニーズを明らかにするために,在宅認知症高齢者の家族介護者の医療ニーズに着目し,その因子構造を構築し医療ニーズ測定尺度を開発すると同時に,その尺度の信頼性と妥当性の検討を行った.解析の結果,「日常生活関連ニーズ」「医学的知識のもとの観察ニーズ」「介護者の安心感ニーズ」を一次因子,「医療ニーズ」を二次因子とする二次因子モデルのデータへの適合度はχ2(df)=1.796,GFIが0.959,AGFIが0.937,CFIが0.975,RMSEAが0.048であった.パス係数はいずれも統計学的に有意な水準であった.また,内部一貫性を示すクロンバックのα信頼係数は,0.894であった.3因子12項目からなる在宅認知症高齢者の家族介護者の医療ニーズ尺度を構築でき,構成概念妥当性ならびに信頼性を備えていることを確認した.
Copyright © 2007, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.