Japanese
English
研究ノート
施設高齢者における転倒予防自己効力感の測定—日常生活動作別の分析と関連要因
The Measurement of Self-Efficacy for Fall Prevention in Institutionalized Elderly : Analysis according to Activities of Daily Living and Related Factors
段 亜梅
1
,
泉 キヨ子
2
,
平松 知子
2
Duan Yamei
1
,
Kiyoko Izumi
2
,
Tomoko Hiramatsu
2
1前社会福祉法人札幌恵友会
2金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻
1Social Welfare Corporation, Sapporo Keiyukai
2Division of Health Sciences, Graduate School of Medical Sciences, Kanazawa University
キーワード:
施設高齢者
,
転倒予防自己効力感
,
日常生活動作
,
institutionalized elderly
,
self-efficacy of fall
,
activities of daily living
Keyword:
施設高齢者
,
転倒予防自己効力感
,
日常生活動作
,
institutionalized elderly
,
self-efficacy of fall
,
activities of daily living
pp.41-50
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
施設高齢者の転倒予防自己効力感を日常生活動作別に明らかにし,それに影響を与える関連要因について検討することを目的とした.対象は65歳以上の施設高齢者140名である.方法は,施設高齢者を対象に作成した転倒予防自己効力感質問紙(施設版FES)を中心に面接調査を行った.その結果,①日常生活動作9項目ごとに転倒予防自己効力感の内容や程度はそれぞれ違いがみられた.転倒予防自己効力感が低い項目には「入浴する」(50%),「ベッドサイドを整理する」(27.6%),「更衣する」(25%)であった.②転倒予防自己効力感は日常生活動作の自立度と関連があり,自立度は低いほど転倒予防自己効力感も低いことが確認された.③転倒予防自己効力感に影響を与えた関連要因は,「本人の転倒経験」「麻痺」「移動レベル」「周囲からの注意」の4つであり,日常生活動作の項目ごとに影響の範囲や部位も異なっていた.
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