Japanese
English
研究ノート
介護施設で生活する高齢者の排便障害の実態とその要因
The Functional Bowel Disorders and the Factors of Elderly in Long-term Care Facilities
陶山 啓子
1
,
加藤 基子
2
,
赤松 公子
1
,
西田 佳世
3
Keiko Suyama
1
,
Motoko Kato
2
,
Kimiko Akamatu
1
,
Kayo Nisida
3
1愛媛大学医学部看護学科
2名古屋市立大学看護学部
3愛媛県立医療技術大学保健科学部看護学科
1Ehime University School of Medicine
2Nagoya City University School of Nursing
3Ehime Prefectural University of Health Science
キーワード:
高齢者
,
便秘
,
下痢
,
下剤
,
介護施設
,
elderly
,
constipation
,
diarrhea
,
laxative
,
long-term care facilities
Keyword:
高齢者
,
便秘
,
下痢
,
下剤
,
介護施設
,
elderly
,
constipation
,
diarrhea
,
laxative
,
long-term care facilities
pp.34-40
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
介護施設で生活する高齢者の排便障害および排便を促す対処方法の実態を明らかにすること,さらに,下剤内服者の下痢症状に関連する要因を探索することを目的に調査を実施した.対象は,介護療養型医療施設の入院患者と介護老人保健施設の入所者計278名であった.下剤を内服する者がほぼ8割を占める一方で,下痢症状がある者が4割を占めた.排便を促す対処方法は,下剤の内服以外はあまり実施されておらず,下剤に依存した対処方法が明らかとなった.下剤の内服は,下痢症状の出現に関連しており,下剤を内服して下痢がある者は便秘症状が軽減していない傾向が示された.下剤服用者の下痢症状は,機械的下剤の内服,便意がないこと,座位能力が低いこととの関連が認められ,適切な排便行動がとれない高齢者に対する排便援助方法や下剤の使用方法を検討する必要性が示唆された.
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