Japanese
English
研究ノート
中等度から重度の痴呆患者が入院環境になじんでいくプロセスに関する研究
A Study of the Process of Acclimation to a Hospital Environment in Elderly Patients with Moderate to Severe Dementia
久米 真代
1
,
高山 成子
2
,
丸橋 佐和子
3
Masayo Kume
1
,
Shigeko Takayama
2
,
Sawako Maruhashi
3
1順天堂東京江東高齢者医療センター
2広島県立保健福祉大学
3元福井医科大学
1Jyuntendo Tokyo Koto Geriatric Medical Center
2Hiroshima Prefectural College of Health Sciences
キーワード:
痴呆患者
,
入院環境
,
なじんでいくプロセス
,
elderly patients with dementia
,
hospital environment
,
acclimating process
Keyword:
痴呆患者
,
入院環境
,
なじんでいくプロセス
,
elderly patients with dementia
,
hospital environment
,
acclimating process
pp.124-132
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,中等度から重度の痴呆患者が入院後いつからどのような行動をきたすのか,いつ何をきっかけに安定するのか,なじむまでにどのくらいの期間が必要なのかを明らかにすることを目的とした.対象者は女性患者8名で,調査は参加観察法と半構成質開法を用いて行い,得られたデータは質的・帰納的に分析した.その結果,8名中7名はなじんだと判断できたが,1名はなじんだと判断することができなかった.7名に共通したプロセスとして,入院した直後から「入院当日の大混乱と落ち着き」を示し「周囲の探り始めとスタッフへの適応」,「特定の手がかりによる安定化と他患者への接近と意志表出」を示しながら,「他者との相互作用形成」へすすんでゆくことが明らかとなった.
Copyright © 2005, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.