Japanese
English
研究ノート
特別養護老人ホームとケアハウス入所高齢者における皮膚の乾燥(ドライスキン)症状の特徴と分類
Characteristics and Classification of Dry Skin Conditions in Japanese Nursing Home and Care House for Elderly Residents
新井 香奈子
1
,
石垣 和子
2
Kanako Arai
1
,
Kazuko Ishigaki
2
1千葉大学大学院看護学研究科
2千葉大学看護学部
1Doctoral Program in Nursing, Chiba University
2School of Nursing, Chiba University
キーワード:
皮膚の乾燥(ドライスキン)
,
高齢者
,
角層水分含有量
,
アセスメント
,
dry skin
,
elderly
,
water-holding of stratum corneum
,
assessment
Keyword:
皮膚の乾燥(ドライスキン)
,
高齢者
,
角層水分含有量
,
アセスメント
,
dry skin
,
elderly
,
water-holding of stratum corneum
,
assessment
pp.35-44
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,①施設入所高齢者における皮膚の乾燥の特徴を明らかにし,看護師が客観的にアセスメント可能な分類をすること,②上記分類と角層水分含有量測定値との関連を検討することである.20名(85.0±7.5歳)の要介護高齢者と14名(82.7±6.4歳)の自立高齢者に対し,下腿前面における「ざらざら感」,「細かい鱗屑」,「痂皮様落屑」,「ひび(亀裂)」の有無を触診・視診にてアセスメントした.その結果,①「痂皮様の落屑」と「ひび(亀裂)」は,要介護高齢者のみに観察することができた.②要介護高齢者のほうが,皮膚の乾燥(ドライスキン)症状を呈する割合が高かった.③上記4症状の有無により,皮膚の乾燥(ドライスキン)状態をタイプ1,2,3に分類し,さらにタイプ3をA,B,Cに分類した.④角層水分含有量とタイプ分類に水分量の差は認められず,ケア方法で改善する可能性が示唆された.⑤皮膚の乾燥(ドライスキン)状態は,今回の分類とデジタル画像を使用することでよりイメージしやすく,簡便に評価可能となった.今後アセスメント指標の整備とともに,今回の分類の使用効果を検討していきたい.
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