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第5回日本看護医療学会学術集会 基調講演
社会貢献につながる看護学と看護学研究であるために
Social Contribution through "Nursing Science" and "Nursing Research"
山口 桂子
1
Keiko YAMAGUCHI
1
1愛知県立看護大学
1Aichi Prefectual College Nursing and Health
pp.23-24
発行日 2003年12月25日
Published Date 2003/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200213
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- Abstract 文献概要
今回、学術集会を企画させていただくにあたり、筆者が「社会貢献」をキーワードの1つとして掲げたことには、少なからずここ数年の筆者自身の個人的仕事状況に関連するところが大きい。中でも、日本学術会議 第18期看護学研究連絡委員会委員としての3年間は、筆者にとって、看護学のおかれている立場を全学問的視野から見直すための、この上ない機会であった。
ご承知のとおり、日本学術会議は「科学が文化国家の基礎であるという確信に立ち、我が国の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上発達を図り、行政、産業、および国民生活に科学を反映、浸透させること」を目的として昭和24年に設立されたが、7部門に分けられた学問分野の中に看護学の位置づけはなく、以後、18期(平成12年)に初めて看護学研究連絡委員会が第7部(医学・歯学・薬学)に設置されるまでの約50年間、他領域からは学問的分野として認知されない状態が続いていた。しかし、その間の看護学研究の活性化や成果の積み重ね、各看護系学会の整備・発展、学術会議への登録学会の増加、種々の陳情など、諸先輩かたがたのご努力によって「看護学」の学問的存在が認められ、日本学術会議会則を一部改正する形で、「看護学研究連絡委員会」の設置が実現した。
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