Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
和文抄録
本論は、変容する社会状況に合わせて変貌しているであろう看護婦への期待を把握するために、一般人54人、医師41人、看護婦48人および看護教師48人に、質問紙法によって調査を行った結果をまとめたものである。看護婦が備えるべき要件として34項目をあげ、それぞれAからDの4段階でその重要性について評価した回答を因子分析し、因子ごとの平均値を算出し各因子の得点とした。その結果、「関係性」、「技能性」、「科学性」、「主体性」、「情緒性」の5因子に分けられ、その順位は全体としては、「技能性」、「情緒性」、「関係性」、「主体性」、「科学性」の順であり、「技能性」が最高位にあげられた。各因子を重視する程度の順位を対象の属性で比較した場合、他の群と順位が明らかに異なっていたのは、医師の群であり、「情緒性」、「関係性」、「技能性」、「主体性」、「科学性」の順になっていた。「科学性」が、いずれの対象群でも低かった。本調査によって、一般人、医師、看護婦、および看護教師が期待する看護婦は、的確な技能を有し、患者や同僚と良好な関係を持つことができる看護婦であり、「技能性」、「情緒性」および「関係性」の因子が「主体性」や「科学性」の因子より重視される傾向にあることがわかった。
Abstract
We surveyed nurse's image in order to identify the qualities required for a good nurse.
A total of 191 questionaires were collected; 54 from ordinary people, 48 from resistered nurses, 48 from nurse instructors and 41 from clinisians.
The main results were as follows:
(1) Qualities required for a nurse were classified into five categories: skill, feeling, relation, autonomy and science in order of significance.
(2) All the respondents, but clinisians placed "skill" first and the clinisian's group ranked "feeling first".
Copyright © 2000, Japan Society of Nursing and Health Care All rights reserved.