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それではまず、台風の話なのですけれども、この台風の発生という第1報を聞いたのは、確か月曜日ぐらいだったと思います。高知ですと台風の発生の知らせを聞きますと沖縄を経由して来ますので、大体一週間くらいは大丈夫だろうというふうに今回も思っておりました。大会には影響ないだろうと。ところが、ご案内の通り発生した場所、あるいは進行方向が全く逆ということで、非常に奇妙な台風でございます。その影響を受けまして私ども大会事務局でも、一昨日辺りからどうしようということで悩んでおりました。昨日になりますと会員の皆様方から今大会が本当に開催できるのかというようなお問い合わせも数件いただきまして対応しておりました。昨日、予定通り大会は開こうということを決めたわけですが、自然の台風という力に対して我々人間というのは本当に何もできないなということを感じました。そういった状況の意思決定の中で、例えば。台風が来たときにどう対応しようかという課題が出てきまして、昨日はその課題をクリアするためにハタハタしておりました。そのプロセスの中で、確かに我々は台風の向きを変えるようなパワーは持っていない。けれども、そういうことが予想されたときに、例えば、事務局の中の役割分担、あるいは業者を巻き込んでの連携、ネットワークをうまく活用することによって対応をすることができるということを改めて確認した次第でございます。ちょっと、こじつけ的になるかもしれないのですが、まさに今そのような状況になっているわけでございます。
それでは、スライドお願いします。皆さんはこの写真を見てどういう風に感じられますでしょうか。例えば、2週間前に新潟県を中心に、福島県、福井県で水害がございました。あの報道を見て、高知の方は、異口同音、みなさん「あー、高知と同じだ」と言われたんですね。実はこれ、高知の、先ほどご紹介いただきました平成10年のときの豪雨災害のものでございます。ご紹介いただいた通り、この豪雨災害から、私ども高知県では、看護職のマンパワーとか、看護として災害に対してどういう風に活動して行ったらいいかということを、研究として始めたわけでございます。そして、ここにタイトルを書いてございますけれども、「目指すはネットワークの構築」というわけで、これは日本看護協会のパンフレットでも、マニュアルの方でもネットワークというのはキーワードになっています。あるいは、この学会の前身であります日本看護科学学会災害看護部会というのがありましたが、その中でもネットワークというのは一つのキーワードでありました。そこで我々、高知県のグループでも同様に、これまでの体験から他の多くのグループがネットワークを構築しようと、それを目指して活動を始めたわけでございます。どのようなネットワークになるかは、これはわかりませんけれども、そのプロセスの中でいろんなことを学びました。私ども活動を始めまして、実はもう6年目に入ります。まる5年経つのですが、最終的なネットワークのところまでもう一歩のところでございます。それまでにクリアしなくてはいけなかった問題など。そういうものを織り交ぜながら今日はテーマに沿ってお話をさせていただきたいと思っております。
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