Japanese
English
【報告】
アジア圏の看護大学における災害看護教育の現状
Present State of Disaster Nursing Education of the Nursing University in the Asia Region
三浦 まゆみ
1
,
小原 真理子
1
,
伊藤 尚子
1
,
黒田 裕子
1
,
酒井 明子
1
,
山﨑 達枝
1
,
板垣 知佳子
1
Mayumi Miura
1
,
Mariko Ohara
1
,
Takako Ito
1
,
Hiroko Kuroda
1
,
Akiko Sakai
1
,
Tatsue Yamazaki
1
,
Chikako Itagaki
1
1前日本災害看護学会教育活動委員会
キーワード:
アジア圏
,
看護大学
,
災害看護教育
,
Asia region
,
nursing university
,
disaster nursing education
Keyword:
アジア圏
,
看護大学
,
災害看護教育
,
Asia region
,
nursing university
,
disaster nursing education
pp.28-35
発行日 2009年5月31日
Published Date 2009/5/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200140
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要約
本研究の目的は、災害が頻発しているアジア圏の看護大学における災害看護教育の導入状況、災害看護教育に関する実態を明らかにすることである。調査対象は11カ国に設立されている206の看護大学及び看護学部の災害看護担当教員とし、質問紙調査に協力が得られた51校の教員の回答を分析の対象とした。災害看護教育の現状として、①授業の有無については、51名中44名は有、1名が特別講義で対応、3名が計画中と回答、②授業形態は半数近くが演習を伴っている、③必修と選択はほぼ同じ割合。④科目名は、7名が「災害看護」、他「救急・急性看護」「成人看護」に類する科目が19名と多く、災害直後のクリティカルケアに関心が高いこと、また災害看護経験年数は短く、災害教育は始まったばかりであることが判明した。
本調査の回収率は25%であるが、災害看護に強い関心と使命を持ち、その国の看護界のリーダー的存在である教員の回答であった。今後海外との交流は41名が希望と回答があり、それぞれの自国にあった災害看護教育を発展させることができるような研修会や情報交換などの交流の機会が必要と考えていると推測する。
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