【緊急レポート】
台風12号による奈良県南部の水害初動調査報告
堀内 美由紀
1
,
荒尾 修平
2
,
松清 由美子
3
1畿央大学
2四街道徳州会病院
3奈良県立医科大学
pp.31-32
発行日 2012年5月31日
Published Date 2012/5/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200043
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1.はじめに
昨年9月初頭に発生した奈良県南部の水害は、約1,800カ所の土砂崩れとそれに起因する閉塞河川16カ所(土砂ダム4カ所)、死者14名、行方不明者10名、負傷者6名、住家被害188件の被害をもたらした。ピーク時には52カ所の避難所が設置され、359世帯938名が避難した(平成24年3月1日現在:奈良県HPより)。今回、発災から3カ月を経過し仮設住宅への入居がほぼ完了した12月5・6日と9日、被災した県内15市町村のうち道路や通信の途絶で孤立した野迫川村と十津川村の村役場および県の要請に応じ看護師を派遣した3の病院看護部の協力を得て、当時の村内の状況と保健医療従事者の対応、および、支援看護師の活動について聞き取り調査を行ったので報告する。
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