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委員会報告
がん診療連携拠点病院におけるリンパ浮腫ケアに関する実態調査—日本がん看護学会教育・研究活動委員会報告(平成27〜28年度)
A Survey on Lymphedema Care in Designated Cancer Hospitals in Japan
奥 朋子
1
,
藤田 佐和
2
,
井沢 知子
3
,
大西 ゆかり
3
,
熊谷 靖代
3
,
保坂 ルミ
3
,
増島 麻里子
3
,
小松 浩子**
4
Sawa Fujita
2
1平成27〜28年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員
2平成27〜28年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員長
3平成27〜28年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 実行委員
4平成27〜28年度日本がん看護学会 理事長
pp.124-129
発行日 2017年12月31日
Published Date 2017/12/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
Ⅰ.はじめに
2008年(平成20年)より,がん術後のリンパ浮腫予防指導料が入院時に算定されるようになり,2010年にはさらに外来でも再指導料が算定されるようになった.そのような背景を踏まえ,日本がん看護学会では,2008年から2016年まで,看護師のリンパ浮腫予防指導のための必要な技能を習得する研修を9回実施してきた.開催当初の2008〜2010年までは,8日〜6日間の研修を行なったが,その後内容を洗練し,2011年度からは3日間のプログラム構成とし,2016年度まで開催してきた.
これまで,本研修プログラムの短期的な評価として単年度ごとに調査を行ってきたが,長期的にどのような教育効果があるかは明らかでなく,各施設でどのようにリンパ浮腫予防指導が行われているのかの実態も明らかでない.また,2016年度より診療報酬「リンパ浮腫複合的治療料」加算の新たな動きがあった.そこで,日本がん看護学会が提供するリンパ浮腫ケアに関する研修の今後の方向性を検討するために,各施設におけるリンパ浮腫予防指導およびリンパ浮腫複合的治療を含むリンパ浮腫ケアの実態を明らかにする必要があると考え,本調査に取り組んだ.
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