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委員会報告
リンパ浮腫の予防に対する患者教育・指導に資する看護師教育プログラムの実践と評価—一般社団法人日本がん看護学会 教育・研究活動委員会
Practice and Evaluate the Nurse Educational Program to Contribute to Patient Education, Instructions for the Prevention of Lymphedema: Japanese Society of Cancer Nursing
増島 麻里子
1
,
井沢 知子
1
,
奥 朋子
2
,
矢ヶ崎 香
3
,
木村 恵美子
4
,
作田 裕美
5
,
高橋 由美子
4
,
小松 浩子
6
,
荒尾 晴惠
7
,
藤田 佐和
8
Mariko Masujima
1
12008〜2014年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員
22008〜20016年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員
32008〜2009年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員
42009〜2012年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員
52008〜2009年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 リンパ浮腫コアメンバー
62007〜2009年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員長
72010〜2012年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員長
82013〜2016年度日本がん看護学会教育・研究活動委員会 委員長
pp.127-136
発行日 2018年12月31日
Published Date 2018/12/31
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.緒 言
リンパ浮腫は,早期に発見し,適切な治療を開始することが重要である.平成20年(2008年)4月に,診療 報酬加算におけるリンパ浮腫指導管理料が新設され,子宮悪性腫瘍,子宮付属器悪性腫瘍,前立腺悪性腫瘍又は腋窩リンパ節郭清術を伴う乳腺悪性腫瘍の手術を受けた患者が,リンパ浮腫の発症前の時期から,正しい知識を得る機会が拡大した.
リンパ浮腫に関する患者教育や指導は,患者自身がリンパ浮腫を正しく理解し,浮腫徴候を早期発見することにつながると考えられる.しかし,リンパ浮腫に関わる上記診療報酬が新設された当時は,看護師や施設個々の力量でリンパ浮腫に関わる患者教育が行われており,標準化された看護師教育プログラムは存在しなかった.そこで,日本がん看護学会の教育・研究活動委員会では,看護師がリンパ浮腫の予防および早期発見について適切な教育・指導を実践できることを目指す教育プログラムを作成し,プログラムの実践および評価研究を繰り返しながら,「リンパ浮腫の予防に対する患者教育・指導に資する研修」を確立した.本稿では,2008〜2016年度の教育プログラムの実践,および2009〜2011年度に行った評価研究について報告する.
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