資料
看護基礎教育における成人看護学教育内容に関する総合的研究―その1 成人看護学教育内容の現状と今後の方向
林 滋子
1
,
岩井 郁子
2
,
小島 操子
3
,
野口 美和子
3
,
山崎 智子
4
,
金川 克子
5
,
佐藤 禮子
6
1東京大学医学部保健学科
2聖路加看護大学
3千葉大学看護学部
4高知女子大学家政学部看護学科
5金沢大学医療技術短期大学部
6愛知県立看護短期大学
pp.62-76
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
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Ⅰ 研究目的および研究経過
看護基礎教育における成人看護学の教育内容は,昭和42年に定められたいわゆる新カリキュラムの内容を基盤として展開され,今日に至っている.その内容は大きく,成人看護概論,成人保健,成人疾患とその看護に分けられ,とくに疾患については,大部分の診療科の領域を含む広範なものとなっている.しかしその後,看護は発展を続け,大学・短期大学が新設され,看護教員の養成が進むなどにより,今日では,看護学の立場からの独自の教育内容を展開することの必要性が,看護の教育界において高まってきている.
そこで本研究は,教育的視点から成人看護学の構造を検討し,基本的な教育内容を精選することによって,成人看護学の教育の確立に資することを目的とするものである.また,本研究は昭和56年度より3年間にわたって行っているものであり,先ず,成人看護教育内容の現状および問題点をまとめ,次いで,成人看護学教育内容の精選のための検討を行うものである.
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