特集 看護教育カリキュラム
成人看護学教科カリキュラムの構成と内容抽出の試み
小島 操子
1
,
岩井 郁子
1
1聖路加看護大学
pp.299-304
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908231
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はじめに
看護や関連領域の知識が増加し,看護が学問として発展するにつれて,アメリカの看護教育界では,概念的枠組み(conceptual framework)に基づく統合カリキュラムの必要性,重要性が強調されるようになった1,2).日本でも,少しずつ概念的枠組みに基づいた看護教育カリキュラムの開発が試みられるようになってきた.
著者らは成人看護学教科カリキュラムを作成することを目的として,看護の理念(philosophy)に基づいて概念的枠組みを作成し,それに準拠して成人看護学の構成と内容の抽出を試みた.研究方法は全米看護連盟(National League for Nursing)3)とBevis4)のカリキュラムの作成を参考に,①看護の理念の設定,②成人看護学の概念的枠組みの作成,③成人看護学の構成,④教育内容の抽出,とした.
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