第31回日本看護科学学会学術集会 シンポジウムⅠ
ケアとキュアの融合を基盤とする看護実践の発展
正木 治恵
1
,
藤田 佐和
2
,
井上 智子
3
,
田中 桂子
4
,
野末 聖香
5
,
佐藤 エキ子
6
1千葉大学大学院
2高知県立大学
3東京医科歯科大学大学院
4がん・感染症センター都立駒込病院
5慶應義塾大学
6聖路加国際病院
pp.87-90
発行日 2012年6月20日
Published Date 2012/6/20
- 販売していません
- 文献概要
- 参考文献
- サイト内被引用
看護職はこれまでキュアにより踏み込んだ看護実践を行い,キュアとケアの融合を高度な知識と技術をもって具現化し,チームの一員として患者の健康回復に貢献し,社会のニーズに対応してきた.シンポジウムⅠは,学術集会メインテーマ「社会とともに拓く看護の新たな知への挑戦」を受け,ケアとキュアの融合を基盤とする看護実践をグローバルスタンダードを視野に入れて,今後どのように発展させていくことができるのか,看護教育・看護管理・看護実践・チーム医療などの視点から,看護ケアをより発展させていくために,4人のシンポジストにご発言いただいた.
井上智子氏は,看護師の役割拡大の時代になり,改めて「ケアとは何か」,「キュアとは何か」を問わなければその統合,ましてや基盤とする看護実践の発展は望めないという前提に立ち,「ケアとキュアの融合による看護師を核としたチームモデル」を例に看護基礎教育での取り組みを提示した.その論点は,ケアとキュアの融合の実践者は誰か,融合による看護実践の目的は何か等,今後明確にしなければならない課題である.
Copyright © 2012, Japan Academy of Nursing Science. All rights reserved.