日本看護診断学会第7回学術大会報告 21世紀―看護診断・介入・成果の実証
【交流セッション】
D.助産診断の実際―学生指導を通して
青木 康子
1
,
齋藤 益子
2
Yasuko Aoki
1
,
Masuko Saito
2
1桐生短期大学
2東邦大学医療短期大学
1Kiryu Junior College
2College of Health Professions, Toho University
pp.81-84
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100118
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趣旨
ウェルネス型看護診断の代表ともいうべき助産診断が,助産婦教育のカリキュラムに登場したのは平成元年であり,歴史は非常に浅い.したがって,助産診断についての考えや教育内容・教育方法について各教育機関の自由裁量で教育が行われている.また,病院では実在型看護診断が普及し,ややもすれば健康の維持増進に対応するウェルネス型の看護診断を主流にしなければならない産科棟や新生児室も包含しかねない状況にある.
一方,わが国では開業助産婦がもつ助産診断の伝統があり,ウェルネス型看護診断では先駆的である.それらを見直すことが助産婦の独自性を確保する大きな要因である.
今回は,実践活動に密着した助産診断の確立を目指して発足した日本助産診断・実践研究会が開発した助産診断類型を活用した教授-学習活動の実践例をもとに,ウェルネス型看護診断としての助産診断についての互いの認識を語り合い,教育・実践の現場での今後の有り様をともに考えたい意図から交流集会の場を希望し,その場を得ることができた.
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