発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100001
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日本看護診断学会が発足して3年目,前身の研究会時代を加えると8年の歳月を経過していることになる.この間の看護診断に対する関心度は,是々非々を含めて年ごとに高まり,看護診断を実際に活用している病院も増えてきている.看護教育においても,カリキュラムの改正を機に本格的に取り組んでいる学校も多い.
看護診断が看護過程の一環であることはいうまでもない.看護過程は看護を展開するプロセス,経路であり,これまでも看護計画がクローズアップされたり,情報収集や看護評価が話題となったりした経緯がある.いずれも,看護の対象を中心に据えて,看護をより科学的に考える方向に,看護職の意識を変えてきたことは確かである.しかし,これは主として看護界のなかでの変化であり,看護婦以外の人々の関心を呼び,病院の診療システムに影響を及ぼしているという点では,看護診断が一番のように思う.
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