特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
巻頭言
後藤 浩
1
1『眼科』編集委員会
pp.1085-1085
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003841
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眼科は全診療科の中でも最も小さな臓器を対象に診断と治療を行っている診療科と言えるでしょう。したがって,患者さんのみならず医療人であっても,眼科医であるならば眼のあらゆる疾患に造詣が深く,対応可能と思われているフシがあるかもしれませんが,現実は全くそうでないことについては眼科医自身が一番理解しているはずです。また,日進月歩の医療の世界においては,診断方法から治療の考え方まで日々変化しており,その全てを理解し実践していくことは至難の業です。したがって,自ずと一人では出来ることと出来ないことがあり,自分自身で診断から治療まで完投できる疾患もあれば,治療はもとより診断の段階からそれなりのエキスパートに頼らざるを得ない局面は数限りなく存在します。実際,そのような状況を他者の知恵と力を借りつつ乗り越えることによって医療は成り立っているとも言えます。
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