実践報告
透析導入期における患者の水分制限に関する行動変容を目指した支援—認知行動療法を用いて
太田 優華
1
1香川県立中央病院
pp.89-93
発行日 2020年8月31日
Published Date 2020/8/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200213
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
I.はじめに
透析導入期において,患者がそれまでの生活に折り合いをつけ,自己管理意識を高めていく過程には,受容段階に応じた支援が不可欠である.認知行動療法(以下,CBTと略す)は,問題行動を維持させている悪循環を見出し,「認知」と「行動」の対処(コーピング)によって,その流れを変えることで問題の改善や解決を図る方法である.今回,透析導入期に水分制限が困難な患者に対して,CBTによる支援が効果的であった事例を経験した.その内容と結果を報告する.
なお,本事例の公表にあたっては,個人が特定されないよう配慮し,本人の同意を得た.また,所属病院における看護研究委員会倫理審査会の承認を得た.
Copyright © 2020, JAPAN ACADEMY OF NEPHROLOGY NURSING. All rights reserved.