【その他(委員会報告)】
1.腎不全看護に携わる看護職の背景
田村 幸子
1
,
原 元子
2
,
石井 俊行
3
,
中原 宣子
4
,
中尾 弘美
5
1神奈川工科大学看護学部看護学科
2特別養護老人ホームアルテン赤丸
3兵庫大学看護学部看護学科
4浅香山病院
5藤井寺敬仁会クリニック
pp.79-82
発行日 2019年8月31日
Published Date 2019/8/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200175
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I.はじめに
透析療法に携わる看護師の背景については,本学会の前身である日本腎不全看護研究会が1994年に一度全国調査を実施し,「日本腎不全看護研究会アンケート調査結果─1994年現在」を会員に公表しているが,その後の全国調査は一度も実施されていない.本調査は,2009年11月,日本腎不全看護学会に統計調査委員会が発足し,その委員会が実施した初回の全国実態調査である.1994年の前回調査からは18年後にあたる2回目の全国調査となる.
これまでは透析医療の医学的見地からの統計資料として,日本透析医学会統計調査委員会が毎年,全施設会員を対象に実態調査を実施し,「わが国の慢性透析療法の現況」を公表している.しかし,透析看護の見地からの全国統計資料はこれまでになく,透析看護の発展や施策の提言に貢献できる全国資料が渇望される状況にあった.統計調査委員会では,本学会のデータベースとしてまず必要と思われる「腎不全看護に携わる看護職の背景」「腎不全看護分野の看護職の就業状況」「透析患者のからだとこころと透析環境の実態」の3つのデータベースを作成するため,順次,全国調査を実施することにした.
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