【実践報告】
6.症例を通してフットケアを考える
板東 賀名
1
1JA徳島厚生連阿波病院透析室
pp.97-102
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100282
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はじめに
近年,糖尿病性腎症による患者数が著しく増加しており,透析看護におけるフットケアの重要性がますます注目されている.A病院では,2003年4月から,独自に作成したフットチェックシートで経過を観察し,患者指導に役立て,セルフケアをすすめている.また,A病院の褥瘡対策委員会作成のマニュアルに沿って,処置が連携できるように検討会も行っている.しかし,試行錯誤しているのが現状である.赤塚らは「足病変を起こさせない,進展させないことを重要なフットケアのテーマとして位置づけた」1)と述べている.そこで,A病院の足病変症例の経過と,足だけではなく手指に潰瘍を形成された症例の経過を振り返り,現在のフットケアのあり方についての問題点を探る必要性を感じた.
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