透析患者とその家族で取り組む合併症予防
フットケア
西山 育美
1
1愛仁会リハビリテーション病院
キーワード:
血液透析
,
自己管理
,
腎不全-慢性
,
治療的洗浄
,
足部疾患
,
フットケア
Keyword:
Foot Diseases
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Therapeutic Irrigation
,
Self Care
pp.1389-1394
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016051884
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透析患者は動脈硬化による血管病変を患っていることが多くCa,Pの蓄積による血管中膜の石灰化や除水に伴う血圧低下などが動脈硬化をさらに助長し血行障害を進行させる.血行障害は重症虚血肢に至るもっとも大きな原因であり些細な傷がもとで切断を余儀なくされることも少なくない.切断後はADLの低下により行動範囲が縮小し,精神的にも絶望を感じQOLの低下を招く.予後はきわめて不良である.第一に足病変を発生させない予防的フットケアが求められる.しかし,実際に予防行為を行うのは患者自身であり患者,家族が実施可能な方法で継続できるものである必要がある.私たち医療者がどのようにフットケア支援に取り組めばよいのかについて述べる.
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