訪問ほっとらいん
フットケアの大切さを広げていきたい!―日本フットケア学会主催「ドイツ医療フットケア師による実技指導研修」に参加して
井上 桂子
1
1京都民医連中央病院看護部
pp.922-923
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100944
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研修参加への思い
私がフットケアに関心をもったきっかけは,以前勤務していた血液透析病院での経験でした。入院患者の多くが糖尿病で,透析による合併症も影響し,下腿潰瘍から下肢切断となる現状を目の当りにして,足に対するケアの重要性を感じてきました。
しかし,そこでの大きな問題は,「どのように爪を切れば患者さんへの負担が少なくてすむか」「足白癬のケアはどうしたらより効果的か」など,具体的なケア方法の知識・技術が自分の中では漠然としたもので,足をケアする立場としては医療的な判断の根拠があまりにも少ないことによる不安でした。そして,その不安から爪のケアに関しては怖さが先に立ち,十分な介入ができないままの状態でした。
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