PAD(末梢動脈疾患)フットケアを救肢・救命につなげるために必要な知識
(第4章)フットケアのあり方 形成外科医からみたフットケア
大澤 沙由理
1
,
寺師 浩人
1神戸大学 大学院医学研究科形成外科学
キーワード:
骨髄炎
,
末梢神経系疾患
,
糖尿病性足部疾患
,
軟部組織感染症
,
フットケア
,
末梢動脈疾患
Keyword:
Osteomyelitis
,
Peripheral Nervous System Diseases
,
Diabetic Foot
,
Soft Tissue Infections
,
Peripheral Arterial Disease
pp.796-804
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015274187
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<Point>糖尿病性足病変は、末梢神経障害、末梢動脈疾患、感染症の三つの病態が単独あるいは複合して発症する。どの病態が主かによって治療法が異なるため、病態を正しく把握することが重要である。末梢神経障害の場合はフットケア(フットウェア)。末梢動脈疾患の場合は血行再建、感染症の場合はデブリードマンがそれぞれ必須である。重症下肢虚血に対して血行再建なしにデブリードマンすること、重症感染症に対してデブリードマンせず放置することは禁忌であるため注意が必要である。複合病態の場合は血行再建とデブリードマンの時期の見極めが重要である。
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