第2回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【教育講演】
2.腎不全の看護研究―看護研究は身近な看護実践のなかから
江川 隆子
1
1大阪大学医学部保健学科
pp.12-15
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100037
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はじめに
最近,日本においても看護学会が増えており,看護研究の方法論や統計などがさらに洗練されています.また,看護大学や修士,博士課程での看護研究のカリキュラムは,看護研究の発展の刺激になっているようです.現在の看護研究は,患者のストレス,不安度,QOL,日常行動とQOL,セルフエフィカシー,あるいは看護婦の死に対する認識といったアセスメントや診断の周辺に関するものが主流を占めています.しかしながら,看護が科学としてさらに発展するためには,現象を理解するだけでなく,看護援助(行為)の効果が測られる必要があります.そのためには,看護研究もこのような研究結果を基礎にして,看護援助(行為)が患者の問題にどのような効果をもたらすかといった応用研究が発展していかなくてはならないでしょう.
ここでは,このような動向や著者の経験を含めて,看護研究について述べます.
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