第2回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【特別講演】
子どもの病気とトラウマからの回復―あるネフローゼ症候群患者の場合
石塚 伸一
1
1龍谷大学法学部(刑事法専攻)
pp.16-19
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100038
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はじめに
10歳から11歳までネフローゼで入院し,自宅療養ののち,“普通”(?)の生活に戻りました.当時は,まだ難病指定にはなっていなかったと思います.難しい病気を熱心に治療してくださったお医者さんや,優しく看護していただいた看護婦さんたちにとても感謝しています.
その後も,病(やまい)をめぐるさまざまな問題,とりわけ腎臓の病気については,私なりに関心をもってきました.今回,腎臓病の患者さんの看護に携わっていられるみなさんの前でお話しする機会を与えていただいたことを,腎臓病の病歴をもつ者として,とても嬉しく思っています.
現在は大学の法学部で犯罪や刑罰の問題を研究しています.1年遅れた学校での出来事や,いまでも時々「おしっこ出てる?」と電話してくる母親のこと,そして,私がなぜ,犯罪や非行を犯してしまった人たちの社会復帰にこだわっているのかなどについて,少しお話しさせていただきたいと思います.
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