第2回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【教育講演】
1.腎不全の治療選択
合屋 忠信
1
1済生会八幡総合病院
pp.8-11
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100036
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はじめに
慢性腎不全患者の治療には腎臓移植と透析療法があり,透析には血液透析と腹膜透析がある.いずれも腎臓病を根治させるのではなく,失われた腎臓の働きを代行するもので,根本的治療法といわれる腎臓移植を含めて,完全には患者を腎臓病から解放するものではない.しかしながら透析治療がない時代,尿毒症は死を意味する病気であったことを考えると,高く評価できる近代医学の発展の成果といえる.これらの治療法が本邦で普及し始めたのは1965年ころで,その後臨床に広く普及したが,依然として解決が望まれる課題も多く残っている.
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