Japanese
English
【研究報告】
2型糖尿病患者の心筋梗塞および脳梗塞合併予防のための生活習慣と行動特性の検討
Living Habits and Behavioral Characteristics for the Prevention of Myocardial Infarction and Stroke in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus
恒川 育代
1
,
佐藤 栄子
2
,
橋本 秀和
3
,
山守 育雄
4
,
石本 香好子
5
,
吉川 由利子
6
Ikuyo Tsunekawa
1
,
Eiko Sato
2
,
Hidekazu Hashimoto
3
,
Ikuo Yamamori
4
,
Kayoko Ishimoto
5
,
Yuriko Yoshikawa
6
1岐阜大学
2藤田保健衛生大学
3愛知県立看護大学
4名古屋第一赤十字病院
5医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院
6総合大雄会病院
1Gifu University
2Fujita Health University
3Aichi Prefectural College of Nursing & Health
4Japanese Red Cross Nagoya First Hospital
5TOYOTA-KAI Medical Corporation KARIYA TOYOTA General Hospital
6Daiyukai General Hospital
キーワード:
2型糖尿病
,
大血管症予防
,
生活習慣
,
タイプA行動パターン
Keyword:
2型糖尿病
,
大血管症予防
,
生活習慣
,
タイプA行動パターン
pp.4-16
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
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2型糖尿病患者において心筋梗塞や脳梗塞予防のための生活習慣および行動特性を明らかにすることを目的に,大血管症の既往のない血糖コントロールの良好な2型糖尿病患者と,心筋梗塞あるいは脳梗塞を合併した2型糖尿病患者の合併症発症前の,生活習慣およびタイプA行動パターンを比較した.心筋梗塞や脳梗塞予防のための生活習慣は,野菜を毎日摂取,果物を週4日以上摂取,海藻類を週4日以上摂取,牛乳・乳製品を週4日以上摂取,肉類より魚類を摂取,塩分を控える工夫をする,私用での夕食の外食は月3日以下,夕食は週4日以上決まった時間に摂取,1週間に3回,計650kcal以上の運動をする,禁煙,1日20.0ml以下のエタノールを摂取することであった.以上の生活習慣を患者教育に取り入れていく必要がある.一方,タイプA行動パターンは危険因子とは認められなかった.また,血糖コントロールの良好な糖尿病患者は,大血管症を予防するといわれている生活習慣をもっていた.このことから,血糖コントロールを良好にする生活習慣により,大血管症を予防できることが示唆された.
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