Japanese
English
研究報告
糖尿病専門外来における看護師の診療前面接の評価
Evaluation of individualized nursing consultation for diabetes care in hospital outpatients' clinic
瀬戸 奈津子
1
,
平野 直美
2
,
平野 美雪
3
,
林 弥江
3
,
古賀 久美子
4
,
佐藤 亜里子
5
Natsuko Seto
1
,
Naomi Hirano
2
,
Miyuki Hirano
3
,
Yasue Hayashi
3
,
Kumiko Koga
4
,
Ariko Sato
5
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
2根岸内科代謝クリニック
3前千葉中央メディカルセンター
4津田沼中央総合病院
5財団法人神奈川県警友会けいゆう病院
1Division of Health Sciences, Osaka University Graduate School of Medicine
2Negishi Clinic
3former Chiba chuo medical center
4Tsudanuma chuo Hospital
5Keyu hospital
キーワード:
糖尿病専門外来
,
看護師の診療前面接
,
評価
Keyword:
糖尿病専門外来
,
看護師の診療前面接
,
評価
pp.171-176
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
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糖尿病専門外来における看護師の診療前面接の評価を目的に,糖尿病患者に対し961部の調査票を配布し,723部を回収・有効回答とした(75.2%).診療前面接で話している内容では,「血糖値・体重・血圧などの値」が94.2%と最も多く,次いで「食事・運動に関する疑問」,「現在感じている症状について」,「療養生活で気をつけたこと・うまくいったこと・いかなかったこと」の順であり,話したい内容も同様の順で,上位4つが一致していた.対象者の背景と話したい内容との関係では,血糖値・体重・血圧などの値については,インスリン療法より経口剤治療者が,食事・運動に関する疑問については,食事療法のみとインスリン治療より経口剤治療者が有意に高かった(p<0.05).また薬に関する疑問,合併症に関することについては,食事療法のみ,インスリン療法,経口剤治療者のそれぞれで有意差が認められ,インスリン療法者で有意に高かった(p<0.05).面接の必要性については,93.6%(677名)が今後もあった方が良いと答え,その理由として,【看護師の関わりによる安心感】【自己管理上の様々な相談】【看護師との信頼関係の中で生まれる自己管理への意欲】等が明らかになった.
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