第16回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム1
糖尿病と妊娠
妊娠糖尿病の最新のエビデンスと新たな課題
安日 一郎
1
Ichiro Yasuhi
1
1独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター 産婦人科
1Dept. Obstetrics and Gynecology, NHO Nagasaki Medical Center
pp.56-59
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
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はじめに
2010年1月,妊娠糖尿病(GDM)の新しい診断基準が国際糖尿病・妊娠学会(IADPSG)から提唱された[1].これまで各国でばらばらであったGDMの診断基準が国際的に統一される過程の第一歩である.我が国では2010年6月,世界に先駆けて新診断基準を採用,新診断基準のもとでの新たな診療が開始された[2].この新基準の採用によってGDM診療がどのように変化するのか,その変化にどのように対応すればよいのか,という臨床的課題について解説するとともに,ハイリスクGDMという新しい概念を提唱したい.
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