第14回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム1
糖尿病教育・看護の未来に向けた人材育成
糖尿病看護認定看護師としての人材育成への歩み―愛していますか?糖尿病患者さん
古山 景子
1
Keiko Furuyama
1
1日本医科大学付属病院
1Nippon Medical School Hospital
pp.84-85
発行日 2010年3月26日
Published Date 2010/3/26
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はじめに
残念なことに糖尿病患者に対し,苦手意識をもつ看護師は少なくない.糖尿病は,少し前まで世間では「ぜいたく病」という代名詞で知れ渡り,それを訂正するかのごとく医療の世界においては「生活習慣病」と位置づけられたが,「生活習慣病」=「好き勝手に暮らした結果」「コントロールが悪く入退院のくりかえし」「合併症を併発するまで放っておいて」などという印象を抱かせている.当院の菊永恭子が行った院内の糖尿病看護に関する卒後教育の学習経験が少ない看護師への調査結果においても,「患者に対する否定的感情や苦手意識」「苛立ち」などを覚える,という嬉しくない結果であった.そのような中で当院の糖尿病看護の質の底上げを図るべく,取り組んできた過程を振り返った.
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