Japanese
English
【研究報告】
自己管理を継続している2型糖尿病患者の療養行動に関する意思決定
Decision-making Concerning Self-care Behaviors in Patients with Type II Diabetes and Continuing Self-management
中尾 友美
1
,
土居 洋子
2
Tomomi Nakao
1
,
Yoko Doi
2
1市立池田病院
2兵庫医療大学
1Ikeda Municipal Hospital
2Hyogo College of Medicine
キーワード:
2型糖尿病
,
療養行動
,
意思決定
Keyword:
2型糖尿病
,
療養行動
,
意思決定
pp.166-176
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
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目的:自己管理を継続している2型糖尿病患者を対象に,療養行動に関する意思決定の内容と,その決定を支えた要因を明らかにする.研究方法:自己管理を継続している2型糖尿病患者8名から得た面接内容を分析し,カテゴリーを導き出し,それらの関連を検討した.結果:意思決定の内容の中心となるものは,【血糖値を良好に保つための意思決定】であり,【周囲との人間関係を重視した意思決定】と【療養行動に伴う苦痛の軽減につながる意思決定】の2つのカテゴリーと調節し合い,バランスを保ちながら良好な自己管理の継続ができるようにしていた.意思決定を支える要因は,患者を外側から支えるものとして,【療養行動を支援する環境】があり,患者自身は,療養生活への姿勢として,【積極的な人生観】,【目的を果たそうとする個人の気質】,【療養行動への前向きな心構え】を持ち合わせていた.また,糖尿病であると診断を受けたのち,【自己の療養行動に活用可能な糖尿病の知識】を確実に学んだうえで【食事療法および運動療法の効果に対する認識】をもち,【療養行動に対する自己評価】に基づいて,血糖値と日常生活のバランスをうまくとることに積極的にかかわっていた.
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