Japanese
English
研究報告
2型糖尿病に罹患した女性就労者の食事自己管理行動とその影響要因の関連
The relationship between dietary self-management behavior and their factors in female employee with type 2 diabetes mellitus.
桑木 由美子
1
,
籏持 知恵子
2
Yumiko Kuwaki
1
,
Chieko Hatamochi
2
1大阪府立急性期・総合医療センター
2大阪府立大学看護学部/大学院看護学研究科
1Osaka General Medical Center
2Osaka Prefecture University
キーワード:
2型糖尿病
,
女性就労者
,
食事自己管理行動
Keyword:
2型糖尿病
,
女性就労者
,
食事自己管理行動
pp.117-123
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
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本研究は,2型糖尿病に罹患した女性就労者の食事自己管理行動とその影響要因の関連をストレスへのコーピング,自己効力感,ソーシャルサポートの観点から明らかにすることを目的とした.医療機関に外来通院している20歳以上の2型糖尿病女性就労者に,自記式質問紙調査を実施し,63名の結果を分析した.その結果,食事自己管理行動得点は年齢,罹患期間において有意な相関を認め,月経状況(t=2.124,p=0.038),食事自己管理継続期間の長さ(t=.2.171,p=0.034)や食事自己管理行動中断経験の有無(t=3.620,p=0.001)で有意差を認めた.また,コーピング,自己効力感,ソーシャルサポートと食事自己管理行動では,食事自己効力感の高群は低群に比較して有意に食事自己管理行動得点が高かった(t=.2.904,p=0.005).重回帰分析の結果,食事自己管理行動に有意に影響力があったのは自己効力感で,次いで食事自己管理行動継続期間1年以上であった(調整済み決定係数R2=0.390).食事自己管理行動への自己効力感を高める関わり,食事自己管理行動が定着し,1年以上継続できるような支援の必要性が示唆された.
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