特集 病態から考える薬物療法
第Ⅸ章 血管炎・血管障害
7 糖尿病性潰瘍・壊疽(糖尿病性足病変)
高山 かおる
1
Kaoru TAKAYAMA
1
1済生会川口総合病院,皮膚科
キーワード:
糖尿病性足病変
,
デブリードマン
,
TIMEコンセプト
,
陰圧閉鎖療法
Keyword:
糖尿病性足病変
,
デブリードマン
,
TIMEコンセプト
,
陰圧閉鎖療法
pp.823-828
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003274
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糖尿病による神経障害,血流障害,易感染性をベースとした細菌感染症によって生じる。原因は単独の場合もあるが,多くの場合複合的に関与して生じる(図1)1)。足は解剖学的な特徴から,汚れ,皮膚の乾燥がおこりやすく,機械的刺激も加わって皮膚のバリア破綻を生じ壊疽のきっかけをつくる。神経障害などがバックグランドにあるときは症状が悪化してから受診する場合や,血流障害がある場合には小さい創部だと思って自然経過をみているうちに悪化して慌てる場合も少なくない。
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