Japanese
English
【研究報告】
糖尿病予防のセルフケア能力獲得を促す学習援助
Help to Acquire Self-care Ability for Diabetes Prevention
滝澤 寛子
1
,
原田 美根子
2
,
木村 祥子
2
,
草野 美香
3
,
野国 千恵子
4
,
津田 多佳子
5
Hiroko Takizawa
1
,
Mineko Harada
2
,
Sachiko Kimura
2
,
Mika Kusano
3
,
Chieko Noguni
4
,
Takako Tsuda
5
1滋賀県立大学人間看護学部
2麻生保健福祉センター
3宮前保健福祉センター
4リハビリテーション医療センター
5多摩保健福祉センター
1School of Human Nursing, The University of Shiga Prefecture
2Aso Health Welfare Center
3Miyamae Health Welfare Center
4Rehabilitation Medical Center
5Tama Health Welfare Center
キーワード:
セルフケア能力
,
糖尿病
,
健康教育
,
地域保健活動
,
自己評価表
Keyword:
セルフケア能力
,
糖尿病
,
健康教育
,
地域保健活動
,
自己評価表
pp.118-125
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
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地域保健活動のなかでも,糖尿病予防は重点的に取り組む項目とされ,2000年度からは個別健康教育の導入などにより,1人ひとりの対象者が自らの生活習慣改善に向けて行う努力を支援することになっている.糖尿病のセルフケア教育において,対象者自らがその時々の生活状況や身体状態に応じて自分の行動を調整していけるよう,自分で考え判断し決定する力を身につける支援は,大切であると同時に難しさを伴っている.今回,個別健康教育受講者を対象に,セルフケア能力を獲得していく過程の到達段階を把握する自記式質問紙を用い,自分の健康状態と生活の送り方について認識を深め,判断から決定へ進んだ事例と,進まなかった事例を比較検討した.その結果,対象の認識を深め,判断から決定を促すための援助として,血液検査や食事調査の結果を,生活の送り方と結びつけて理解することを促すことや,本人が結果に納得がいくまで,専門職として,本人の身体の状況や生活行動と結びつけて結果の意味づけを行いながら,対象の理解の仕方を支えていくことが大切であることが考えられた.今後も,対象の理解の仕方を支え,自ら考え判断し決定する力を身につけていく援助方法について,追求していきたい.
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