【実践報告】
教育入院システム体制・内容の変化が退院後の患者に与える影響について
佐藤 和子
1
,
土方 ふじこ
1
,
尾下 泰子
1
,
鈴木 さおり
1
,
竹内 まつ江
1
,
渥美 義仁
2
,
松岡 健平
3
Kazuko Sato
1
,
Fujiko Hijikata
1
,
Yasuko Oshita
1
,
Saori Suzuki
1
,
Matsue Takeuchi
1
,
Yosihito Atsumi
2
,
Kenpei Matsuoka
3
1東京都済生会中央病院看護部
2東京都済生会中央病院診療部内科
3済生会糖尿病臨床研究センター
1Tokyo Saiseikai Central Hospital, Nursing
2Tokyo Saiseikai Central Hospital, Medicine
3Saiseikai Diabetes Center, Tokyo
キーワード:
看護管理体制
,
患者教育
,
糖尿病外来
,
教育入院
,
継続看護
Keyword:
看護管理体制
,
患者教育
,
糖尿病外来
,
教育入院
,
継続看護
pp.24-27
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
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- 文献概要
当院では1997年に看護管理体制の改正が行われた.この管理体制の変化により患者教育にどのような効果が得られたか,看護管理体制改正後の2000年に教育入院を行った患者30名を無作為に抽出し,これらの患者の入院前から退院後までのHbA1cにて調査し評価を行った.入院患者の入院前のHbA1cは平均8.82%,退院1か月後7.44%,退院3か月後7.15%,退院6か月後7.15%,退院1年後7.19%であった.看護管理体制の変化後に教育入院を行った患者の退院後のHbA1cは,変化前に比べて良好であった.これらの結果は,外来や糖尿病教育入院システムの変化などの影響もあると思われるが,外来と病棟が一体制化されたことで看護師の連携が密に行われるようになり,継続看護の充実をはかることができた成果も大きく関係していると考える.
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