Japanese
English
【研究報告】
受診中断中にある糖尿病患者の療養生活および治療の認識―継続者との比較
The Regimen and Recognition of Treatment at Diabetes Mellitus Patients who Dropped out of Treatment: Comparison with Patients who Did Visit Clinics
古賀 明美
1
,
松岡 緑
2
,
山地 洋子
3
Akemi Koga
1
,
Midori Matsuoka
2
,
Yoko Yamaji
3
1佐賀医科大学医学部看護学科
2九州大学医学部保健学科
3セイコーインスツルメンツ株式会社
1Institute of Nursing, Saga Medical School
2School of Health Sciences, Faculty of Medicine Kyushu University
3Seiko Instruments Inc.
キーワード:
糖尿病
,
受診中断
,
療養生活
,
糖尿病治療の認識
,
自己管理行動
Keyword:
糖尿病
,
受診中断
,
療養生活
,
糖尿病治療の認識
,
自己管理行動
pp.15-23
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
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本研究の目的は,①受診中断中にある患者と継続者の療養生活および糖尿病治療の認識の相違を明らかにする,②受診中断中にある患者の血糖コントロールと属性,療養生活,糖尿病治療の認識の関係を継続者と比較し,その特徴を明らかにすることである.分析対象は116名,回収率は51.3%で,中断者24名(男性21名,女性3名,平均年齢55.1±8.7歳),継続者92名(男性43名,女性49名,平均年齢56.1±7.8歳)であった.調査方法は質問紙調査とHbA1cの測定を行った.その結果,①中断中にある患者は継続者に比べ,糖尿病自己管理行動尺度の得点が低い,飲酒している人が多い,生活行動に対する保健行動の優先性尺度の得点が低い,定期受診する場合の負担の程度を示す定期受診の負担感の得点が高い,調査時のHbA1cが高いことが明らかになった.②調査時のHbA1cは,中断者の糖尿病自己管理行動得点と負の相関があったのに対し,継続者には相関がなかった.入院時のHbA1cは両者ともに正の相関があり,中断者は特に強い相関があった.
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