Japanese
English
日本看護倫理学会第16回年次大会 大会長講演
ソーシャル・ジャスティス:誰ひとり取り残さない社会のために看護職としてできること
Social Justice: What we can do as a nurse for a society where no one is left
麻原 きよみ
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科
pp.89-90
発行日 2024年3月20日
Published Date 2024/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1 .本テーマにしたのはなぜか
私が看護職として新任期であった頃、失業といった社会構造の問題や保険医療福祉制度が不十分であることについて、一看護職としては「何もできない」と感じていた。しかし、今、私は社会のために、看護職としてできることがあると考えている。2020年から始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、わが国における所得格差は今後さらに拡大することが予測される。社会格差をもたらすような社会構造の問題は、最も立場の弱い社会的弱者に具体的に現れる。看護職は人々の身近にあるからこそそれに気づくことができると思うし、むしろ、看護職は社会に目を向けて活動し、社会のあり様や政策を意識して思考し行為すべきだと考えている。このような理由から、第16回大会のテーマを設定した。
Copyright © 2024, The Japan Nursing Ethics Associatin. All rights reserved.