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日本看護倫理学会第16回年次大会 基調講演
ICN(国際看護師協会)の倫理綱領:看護職の社会声明として
ICN code of ethics for nurses: As a social statement of the nursing profession
手島 恵
1
1国際看護師協会
pp.91-92
発行日 2024年3月20日
Published Date 2024/3/20
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1 .倫理綱領の役割と機能
倫理綱領は社会的責任、職業倫理を行動規範として明文化したもので、専門職の団体が倫理綱領を作成し、公表している。倫理綱領の機能について、札野(p.65)1は、①一般社会とプロフェッションとの「契約」、つまり合意されるべき「価値」の明確化と公示すべき理念の表明、②プロフェッションの構成員が共有すべき理念・目的の表明、③倫理的な行動に関する実践的なガイドラインの提示、④将来の構成員を教育するためのツール、⑤諸点を総合し、プロフェッションの在り方そのものを継続的に議論し、新しく生み出された価値をプロフェッションの内外で共有する場を提供するとしている。そして、倫理綱領の最も重要な機能は⑤であり、専門職が自らの存在意義を本質的に熟考する場を提供することだとしている1。
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