Japanese
English
短報
看護師による身体拘束に関する最高裁平成22年1月26日判決以降の民事裁判例動向
Court cases about physical restraint by nurses since the judgement of the Japanese Supreme Court pronounced on January 26, 2010
奥津 康祐
1,2
Kosuke OKUTSU
1,2
1東京女子医科大学医学部医療・病院管理学
2東京女子医科大学医療人統合教育学習センター統合教育学習室
1Department of Hospital and Healthcare Administration, School of Medicine, Tokyo Women's Medical University
2Information and Communication Technology Laboratory, Education Center for Integrated Medicine, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
身体拘束
,
看護師
,
判例
,
精神保健福祉法
,
身体拘束ゼロへの手引き
,
physical restraint
,
nurse
,
Japanese Supreme Court cases
,
act
Keyword:
身体拘束
,
看護師
,
判例
,
精神保健福祉法
,
身体拘束ゼロへの手引き
,
physical restraint
,
nurse
,
Japanese Supreme Court cases
,
act
pp.61-67
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
【目的】看護師による入院患者・介護施設入所者への身体拘束に関し、法律(法規命令)上の規定は抽象的・不明確である。この立法下において、司法ではどのような判断がなされているのかを明らかとする。【方法】各種判例データベースから、非精神科病棟入院患者への身体拘束に関する最高裁判決が出された平成22年1月26日以降の裁判年月日で、検索語を「看護師」かつ、「拘束」または「抑制」、にて検索し、看護師による入院患者または介護施設入居者への身体拘束を巡る責任が争われた民事訴訟事例を抽出・検討する。【結果】上記最高裁判決を含め3例抽出された。【考察】抽出裁判例は、条文上の根拠に基づき、あるいは統一的な法理論体系で理解することが困難である。臨床現場、こと、一般病棟では、「身体拘束ゼロへの手引き」と上記最高裁判決を参考にしつつ、様々な事情を総合勘案して判断した上で身体拘束するかしないかを決定していかざるを得ない。
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