Japanese
English
短報
臨床看護師が体験している倫理的問題の頻度とその程度
Frequencies and intensities of clinical nurses' experiences of ethical problems: a questionnaire survey
小川 和美
1
,
寺岡 征太郎
1
,
寺坂 陽子
1
,
江藤 栄子
1
Kazumi OGAWA
1
,
Seitaro TERAOKA
1
,
Yoko TERASAKA
1
,
Eiko ETO
1
1国立大学法人長崎大学病院
1Nagasaki University Hospital
キーワード:
臨床看護師
,
倫理的問題
,
質問紙調査
,
clinical nurses
,
ethical problems
,
questionnaire survey
Keyword:
臨床看護師
,
倫理的問題
,
質問紙調査
,
clinical nurses
,
ethical problems
,
questionnaire survey
pp.53-60
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究は、臨床看護師が体験している倫理的問題の頻度およびその程度を明らかにし、倫理教育のあり方や支援を検討するための資料を得ることを目的とする。臨床看護師799名を対象に、無記名自記式質問紙調査を実施した。結果、倫理的問題の体験頻度の上位には、「患者の安全確保のために身体抑制や薬剤による鎮静をすること、或いは鎮静しないこと」「患者に十分な看護ケアを提供できていない看護師の人員配置に関すること」が示された。倫理的問題の悩みの程度の上位には、「医療従事者や医療施設の非倫理的または違法な行為を明らかにすること」「医療従事者として非倫理的であったり、能力が低かったり、不適切な行動をとる同僚と働くこと」が示された。臨床看護師は専門職としての役割・責務を果たすことや、患者の権利や尊厳を守ることに高い関心を寄せており、また同僚看護師や他の医療者との関係に影響を受け、それが強い悩みに繋がっていた。今後は全職員対象の倫理教育や組織的な体制整備が課題である。
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