Japanese
English
短報
臨床看護師の「看護倫理に関わる知識の有無」と「倫理問題の認識」との関連性
The correlation between the recognition of ethical issues and knowledge of nursing ethics for clinical nurses
倉林 しのぶ
1
,
李 孟蓉
1
,
尾島 喜代美
1
,
鈴木 雅子
1
,
風間 順子
1
,
中西 陽子
2
Shinobu KURABAYASHI
1
,
Moyo REE
1
,
Kiyomi OJIMA
1
,
Masako SUZUKI
1
,
Junko KAZAMA
1
,
Yoko NAKANISHI
2
1高崎健康福祉大学保健医療学部
2群馬県立県民健康科学大学看護学部
1Takasaki University of Health and Welfare, Faculty of Health Care
2Gunma Prefectural College of Health Sciences, Faculty of Nursing
キーワード:
臨床看護師
,
看護倫理
,
倫理の知識
,
倫理問題の認識
,
clinical nurses
,
nursing ethics
,
knowledge of nursing ethics
,
recognition of ethical issues
Keyword:
臨床看護師
,
看護倫理
,
倫理の知識
,
倫理問題の認識
,
clinical nurses
,
nursing ethics
,
knowledge of nursing ethics
,
recognition of ethical issues
pp.34-39
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
倫理関連用語のなかで臨床看護師の認知度が最も高かったのは「インフォームド・コンセント」(87.1%)であった。「パターナリズム」「アドボカシー」「ケアリング」ともに「わからない」という回答が35%前後、また「自律」「善行」「無危害」「正義」の4つの原則に関しては、「わからない」という回答がいずれも40%台と高率であった。倫理に関する知識、また、倫理的問題の認識には、倫理教育を受けた時期の違いによる影響は少なからず存在すると思われたが、同時に、臨床での経験を通し磨かれる感性があることも示唆された。倫理的問題を背景別に分類した結果、「多忙や人手不足」「施設設備や施設方針」など、何らかの背景(理由)がある場合「倫理的問題」と捉える傾向が低かった。知識不足により放置されかねない倫理的問題が存在することを考えると、個々の看護師が倫理的知識をもち、それを吟味していく姿勢がより質の高い看護のために必要と思われた。
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