Japanese
English
短報
日本語版 倫理的風土測定尺度(J-HECS)の開発とその検証
Development and validation of the Japanese version of the Hospital Ethical Climate Survey
稲垣 聡
1
,
大澤 歩
1
,
吉川 あゆみ
1
,
石原 逸子
1
Satoshi INAGAKI
1
,
Ayumi OSAWA
1
,
Ayumi YOSHIKAWA
1
,
Itsuko ISHIHARA
1
1神戸市看護大学基盤看護学領域基礎看護学分野
1Kobe City College of Nursing Foundation of Nursing
キーワード:
看護倫理
,
倫理的風土
,
臨床看護師
,
尺度開発
,
看護師の労働環境
,
nursing ethics
,
ethical climate
,
clinical nurses
,
scale development
,
workenvironment
Keyword:
看護倫理
,
倫理的風土
,
臨床看護師
,
尺度開発
,
看護師の労働環境
,
nursing ethics
,
ethical climate
,
clinical nurses
,
scale development
,
workenvironment
pp.73-79
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究は、臨床看護師が認識する倫理的風土を測定する日本語版倫理的風土測定尺度(J-HECS)を開発し、その信頼性と妥当性の検証を目的に行った。調査は、関西圏4病院で働く看護師を対象に300部配布し、184部の回答を得た。確証的因子分析の結果、オリジナル版の26項目では、尺度モデルの適合性が低いことが考えられた。そのため、質問項目が類似していると考えられた8項目を削除し、J-HECSを5因子18項目の構成とし、再分析を行った。その結果、尺度のCronbach's α係数は0.94であり、高い信頼性が確認された。次に、適合度指標では、AGFI: 0.80、CFI: 0.92、RMSEA: 0.09となり、やや低いが概ねモデルの適合性が示された。また、J-HECSとJMDS-R(日本語改訂版倫理的悩み測定尺度)との間には、負の相関(r=−0.35、p<0.01)が観察された。以上により、J-HECSは一定の信頼性と妥当性を備えた尺度であることが確認され、日本語版しての使用可能性が示された。
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